年とともに、かつて考えられなかったような異常行動や犯罪が増えつづけ、
しかも、それが低年齢化しています。 その原因はさまざまですが、ひと
つの大きな要因としてビタミン・ミネラルの欠乏が挙げられます。とい
うことは、ビタミン・ミネラルの宝庫である野菜・海草・果物類の摂取量が
減っていることで、人の自立神経のバランスやホルモンの分泌を乱していることになります。 ひとの精神面を安定させる栄養素がビタミン・ミネラルです。それを豊富に含んでいるのが野菜・海草・果
物、特に緑黄色野菜です。
したがって、これらの摂取量を増やすことが日本人の心の歪みや犯罪を減らす上で与って力になります。 これらを食べる上で、注意しなくてはならないことがあります。まず、季節に合ったものを食べることです。
日本には四季の変化があります。
それぞれの季節にふさわしい作物がそうでないかによって、
ビタミン・ミネラルの含有量に大きな差が生じてくるからです。
まして、電力に依存したハウスの作物は、
その価値が大きく低下してしまいます。 もっと大きく影響するのは、
地場の作物かそこから離れた作物かということです。
地場から離れれば離れるほど、ビタミン・ミネラルの量が減るばかりでなく、
農薬による健康被害が大きくなるからです。 たとえば、
中国からの輸入野菜には、農薬が日本の作物の二.三百倍使われています。
海を渡ってくる熱帯の果実には、二.四千倍の農薬が使われています。 こうした点から、古来
「三里(四里)四方のものを食すれば病せず」と言い伝えられているのです。 以上のことに留意して、
病気にならないための薬である野菜を日常的に十分に口にしていただきたいと思います。 |